サバニとは

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サバニとは

サバニとは、沖縄や周辺の島々で古くから使われていた船。
主に漁業や荷物の運搬、人々の移動手段など、実用的に活躍していました。
一本の大木をくりぬいて作る「刳り舟(くりぶね)」が原型と言われています。
1737年に、森林保護などを目的として、大木を原料とする「刳り舟(くりぶね)」の製造が禁止され、複数の木材をはぎ合わせて作る「剥ぎ舟(はぎぶね)」が奨励されたそうです。
その後、1800年代後半に「本ハギ」という技法が考案されたと言われております。
この「本ハギ」という技法では、木材と木材を接合する際、金属の釘などを使わずに、木製のチギリ(フンドー)や竹製の釘を用いるという特徴があります。
こうして1950年代頃までは各地で活躍していた木造の帆かけサバニですが、
「エンジン」の導入で「帆かけ」が減っていき、「FRP(繊維強化プラスチック)」の登場で「木造」の船は次第に作られなくなっていきます。
船大工の数も減り、帆を操って船を走らせることが出来る方も少なくなっていってしまいました。

このような経緯で一度途絶えかけた木造の帆かけサバニですが、2000年に「第1回サバニ帆漕レース」が開催されたことをきっかけに、レース用、レジャー用の船として見直され、2020年現在では多くの帆かけサバニ愛好家がいらっしゃいます。

沖縄で生まれ育った私も、この素晴らしい文化を絶やしてはいけないと強く感じ、「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」という目標を掲げ、活動しています。